2011 / 3 / 28

61歳 「人は、微生物と共に生きている。」

20110328_01
20110328_02
20110328_03
【生年月日】
1950年2月8日 61歳
【出身地】
東京都
【現在地】
東京都
【職業】
微生物の研究(建設の事業廃液を、微生物を使って綺麗にする)
【微生物との出逢い】
医者になりたくて防衛大を受験したの。当時防衛大は授業料が要らなくて、その代わりに卒業後5年間は日赤病院へ行くという規定があって。
後から聞いた話だけど、僕はテストは全部100点取っちゃったんだけど“家柄が良いから”という理由で落ちました。お金の援助を受けて研究をする手前、より貧しい家の子を合格にするというような風習があったみたいだね。
それで結局名古屋工大へ行って。そこで微生物の教授に出逢って、研究するうちに微生物へのめり込んで行ったんです。当時は第二次産業が盛りだったから建設、重工業、物理化学などがブームで「な~んで、そんな小さい研究やってんだ。」って周りには馬鹿にされてたけどね。
【微生物のいろは】
菌には、抗生菌と、嫌気性菌というのが存在します。
嫌気性菌は酸素のない環境下で生息する。流れのない川の水面下からぷくぷくと泡が沸き起こっているのを見たことがありませんか?彼等はイタズラをします。下水管で匂いを発したり、芋の中が腐ってたりするのもそう。抗生菌は、代表的なものに土壌菌がある。土を耕す微生物たちだね。
そして人間の体内には何兆という微生物が生息しているんです。
人間の身体は使わないと衰えますよね?微生物たちも同じ。使われないと怠け出すんです。よく「こんなに頑張ると疲れちゃうんじゃないか。」なんて思うけど、それでもなぜか元気に動ける。それは菌たちが“働かないといけない状況下”に置かれて頑張ってくれてるから。反対に自分が怠けると菌たちも怠け出す。「なんかやる気が起きないなぁ~。」なんてときは、体内の微生物もお休みモードになっているわけ。
だから、意志はとても大切。微生物が100%働けるように、自分が働きかけないと。

病気も同じことが言える。例えば大病時、悪い菌が身体の中に増殖している。でもどんなに悪いやつでも、みんなで戦えば勝てるわけだよ。どんなに喧嘩に強い奴でも100人を一度に相手したら負けるよね。でもそこで変に人間の気が張っていたりすると、悪い菌が育ってしまう。
これは体内の“不思議”ではなく“事実”です。身体というのはそういう風に出来ているんです。

【研究の目標】
目標は、微生物を医学の分野で役立てること。それが実現するには、50年後か、いつになるかは分からないけどね。
ケミカルは、必ず人間に副作用をもたらし体内に残る。生物には分解出来ない物質だからね。現代医学で使われる薬は全てそうだね。それが分かってるから、医者は薬飲みませんからね。

例えば癌細胞を食べる微生物を作れば。
他の物質を一切排除し、癌細胞しか食べるものがなかったら、いずれ微生物は癌細胞を食べ出す。その微生物が繁殖することによって“癌細胞しか食べない生物”というのが必ず誕生する。その生物を癌細胞へ注入すれば、何の副作用もなく癌が治るわけ。
この提案は、厚生省に「NO」と言われて通らなかったんです。
そんなことをすれば、全ての病気が治ってしまいより超高齢化社会が進む。そうすれば日本経済は破綻する。または、大手製薬会社が潰れることになるかもしれない。そういった諸々の問題を考慮しての結果だとは思うけど「菌をコントロール出来る見知が十分ではない。」というのが厚生省の見解でした。

もちろん菌は生き物ゆえ未知の世界ではある。色んな菌が重なり合うとそれがどう反応し合うかは、予測不可能だから。まぁでもコントロールすればいい。だけど、それこそ細菌兵器などが出来ればその恐怖は放射能どころじゃないのが事実だね。

【震災、その後】
核エネルギーはウランを濃縮して作ったものだけど、日本の安全基準はおかしい。平均寿命が大体80歳位だとして、日本では50年を基準にしてて「50年間摂取しても、影響がない範囲は安全だ。」とされているわけ。
でも、何年を基準にしようが、身体にとって有害なものは有害だから。それには間違いない。
特に放射能ヨウ素というのは怖いんです。水に溶けてしまったものは、今の技術では絶対にろ過出来なからね。そして一度体内に入ったら、二度と出てこないから。

震災が起きて今、とても大変なことが起こっています。事態はちっとも収束してないし、むしろこれから、もっと色んな問題が起こって然るべきだと思います。

———————————-
●Y取材者コメント
彼が煙草に火をつけた瞬間、お店の大将が「煙草は無害ですか?」と問いかけました。…有害に決まってますよネ。「でも、人間っていうのは無害が必ずしもいいってもんじゃないから。」と、その一言に、人生の年輪を感じました。